マノールの歴史
HISOTRY
明治43年(1910)創業者矢中龍次郎は、当時の満州大連市に私立化学研究所を設立し、満州特産の大豆を化学的に応用する研究に着手しました。種々の発明や考案の中、最も重要性に富んでいたのはセメント防水剤の発明と成果でした。
多雨多湿の日本内地において、その活用が必要であると痛感していた龍次郎は、大正10年(1921)に東京に転居。東京府荏原郡荏原町大字蛇窪(旧本社地)に油脂化工社を設立しました。
「マノール」の商標で本格的に製造販売を開始し、今日の会社の基礎を築くことになります。
昭和7年(1932)には、福島県下に世界的にも稀有といわれる極めて良質の水酸化鉄鋼の鉱脈を発見し、採掘・精製を開始。天然着色顔料「山富貴酸化黄」として発売しました。
第二次大戦後は、建設産業の伸展とともに、逐次関連製品の開発と充実に注力して事業を拡大。昭和30年(1955)には株式会社油脂加工社に組織変更しました。
初代社長となった龍次郎はセメント防水剤製造法の発明の功により紫綬褒章を受章。名実共に斯界のトップとしての地歩を固めることとなりました。
昨今の技術革新による材料・工法の進歩は顕著なものがあります。ますます多様化するニーズに対応するため、多彩な研究開発活動を積極的に推進し、堅実経営をモットーとして企業基盤の強化に努めています。
大正10年4月(1921) | 創業者矢中龍次郎により東京府荏原郡荏原町に油脂加工社を創立し、セメント防水剤の製造販売を開始する。 |
大正11年3月(1922) | 平和博覧会(東京上野池の端)にてマノール展示館出展。 |
昭和6年12月(1931) | 第4回発明博覧会にてマノール館を出展、発明博覧会優良賞牌を受賞。 |
昭和7年5月(1932) | 福島県庭坂村に中丸鉱山を開発し、水酸化鉄鋼の採掘を開始。 この良質な国産水酸化鉄を原料とし、セメント・プラスター着色剤「山富貴酸化黄」の発売を開始する。 東京市足立区南宮城町(現東京工場)に王子工場を開設。 |
昭和30年4月(1955) | 株式会社油脂加工社に組織変更し、代表取締役に矢中龍次郎就任。
社長矢中龍次郎はセメント防水剤の製造法発明の功により紫綬褒章を受賞する。 |
昭和37年1月(1962) | 福島工場を新設し「山富貴酸化黄」の生産拡充を図る。 |
昭和41年6月(1966) | 日本道路公団東名高速道路トンネル裏込に「エスコート」指定。土木分野に本格的進出を図る。 |
昭和42年6月(1967) | 東北営業所および盛岡営業所を開設する。 |
昭和43年12月(1968) | 資本金を500万円に増資。 |
昭和44年3月(1969) | 関東営業所を開設する。 |
昭和51年4月(1976) | 大井工場の生産設備を王子工場に集約し、東京工場として液体製品の強化拡充を図る。 |
昭和51年6月(1976) | 大井工場跡地に本社事務所を建設し、本社・分室の統合、社内体制の一元化と充実を図る。 |
昭和53年9月(1978) | 資本金を1000万円に増資。 |
昭和54年9月(1979) | 資本金を1500万円に増資。 |
昭和56年9月(1981) | 資本金を2000万円に増資。 |
昭和56年10月(1981) | 土木プロジェクトチームを編成し、都市土木分野に進出を図る。 |
昭和57年5月(1982) | 株式会社マノールに社名変更し、多様化するニーズに対応する業容の向上を目指す。 |
昭和59年3月(1984) | 福島工場に大型プラントを導入し、粉体製品の強化拡充を図る。 |
昭和60年9月(1985) | 資本金を3000万円に増資。 |
昭和60年11月(1985) | 塩化物総量規制に対応した、無塩化防凍剤(液体、粉体)の製造、販売を開始。 |
昭和61年4月(1986) | 関東営業所を本社に集約。 |
昭和62年4月(1987) | 都市土木インフラ補修材料の工法を確立し、販売を開始。 |
昭和63年6月(1988) | 東京工場増設により、液体製品の生産拡充を図る。 |
昭和63年11月(1988) | 大阪営業所を開設する。 |
平成元年9月(1989) | アルカリ総量規制に対応した、無塩化無アルカリ防凍剤(液体)の製造、販売を開始。 |
平成2年10月(1990) | 福岡営業所を開設する。 |
平成3年4月(1991) | 都市土木用緊急工事とし、発泡ウレタン事業に着手。 |
平成5年4月(1993) | 下水道事業向け管更生注入材の製造、販売を開始。 |
平成7年5月(1995) | 阪神淡路大震災により被災した、大阪営業所(マノールビル)の改修工事を行う。 |
平成9年4月(1997) | 既設トンネル補修材料の工法を確立、販売を開始。 |
平成12年10月(2000) | 建築・土木現場用不凍液の製造、販売を開始。 |
平成13年4月(2001) | 創業80周年を迎える。 |
平成15年6月(2003) | 環境対応製品の確認、申請とし全商品のホルムアルデヒド放散等級証明の取得を開始。 |
平成15年9月(2003) | 全社管理システム導入により、受発注、出荷、在庫管理体制の拡充を図る。 |
平成19年6月(2007) | 本社、東京工場、福島工場にてISO9001:2000認証取得。 |
平成19年9月(2007) | 無塩化、無アルカリ粉末防凍剤の製造、販売を開始。 |
平成21年8月(2009) | 福岡営業所、閉鎖。 |
平成22年9月(2010) | 本社を東京都足立区宮城に移転、東京工場との効率化を図る。 |
平成25年8月(2013) | 東日本大震災により被災した、福島営業所、福島工場事務所を新築。 |
平成27年10月(2015) | 福島工場に粉体製品増産設備を設置、生産体制の拡充を図る。 |
平成28年10月(2016) | コンクリート用硬化促進・防凍剤の製造、販売を開始。 |
平成29年5月(2017) | コンクリート用特殊防水剤の製造、販売を開始。(NETIS登録) |
平成29年6月(2017) | 独自の管理体制を構築し、 ISO9001:2000 の承認を終了。 |
令和元年8月(2019) | 東京工場、福島工場の建屋老朽化対策にて品質第一の生産体制、強化充実を図る。 |
令和2年9月(2020) | 創業100周年に向け、自社サイトのリニューアルを実施。 |
令和3年4月(2021) | 創業100周年を迎える。 |